2019/07/27
タブレット水冷器 for バイク用タンクバック 作成
バイクでロングツーリングするんだが、地図はタンクバックに入れたタブレット任せにしている(地図の本の頃に比べたら大分楽になったもんだ。GPSで道間違えたのもすぐ解るし)。だが、春夏秋で直射日光下を3時間も走ると、タブレットが熱ダレして表示されなくなる。
コレ、かなり死活問題(まぁ別のスマホで緊急対応するんだが)。
で、ハンカチに水含ませて敷いたりしてたんだけど、やっぱり1時間くらいで乾くので、水冷できんか、と構想してたのを実現(2019/05/24)。
あ、言わずもがなだが、本記事を元に作成したものについて、私は一切責任を負わない。自作する時は、自己責任でどうぞ。
本システムの概要を、下記図で示す。
本当はPCの水冷システムを使いたいんだけれど、余裕でン万行ってしまうので、簡易にできんか、と構想。
電源はバイクのバッテリー→車用シガーソケットAC100V変換器(イエローハットとかのカー用品屋や、家電量販店で売ってる奴を使用)。これはかなり前から運用していて、タブレットの電源もここから取っている。
動力は、鑑賞魚用の水ポンプ。
これで一番悩んだのが、取水口の扱い。このシステムでは水が循環するので、取水口など要らない。当初、取水口にどうにかしてチューブを繋げるつもりだったのだが。
水ポンプは取水口がかなり大きく、パテ等でうまく口を作らなければ駄目。手間だし水漏れしそうだし、どうしたものか・・・と悩んでいたが、逆転の発想が湧いた。
元々水ポンプは水に漬ける運用なんで、無理に口作らなくても、全体を容器に漬ければええやん。
て事で、取水口は特に何も弄らず、格納容器に漬けて運用。
尚、観賞魚用ポンプは空気ポンプもあるが、こっちは防水無しなので、使えない。もしこれを自作しようと思ってる人が居たら、空気ポンプは使わない様注意されたし。
タブレットからの受熱器も結構悩んだ。当初、アルミ板や冷やしジェルも考えたのだけれど、本体の接触量が少なくなってしくじりそうだったので、輸液用シリコンチューブを受熱器兼用とする事にした。まぁ駄目だろうなーと思っていたが、これが吃驚する事に、成功した。気温27℃位で4~5時間、熱ダレ無し。
肝は受熱器のチューブで、やってみたら解ると思うが、内径4mmの太さが、かなり鋭く曲げても管が潰れないギリギリのサイズ。又、これより細いと、水勢やタブレットへの密着度が怪しくなる。
ポンプの出水口のチューブサイズは、使うポンプに合わせる。今回使用したポンプは内径7mmだったので、継ぎ手でサイズ調整した。
継ぎ手は、デカ目のホームセンターで売ってるシリコンの奴。
異径継ぎ手、通販や東京・大阪のデカい店では売っているだろうが、非県庁所在地の田舎のホームセンターでは何処も売ってなかったので、違うサイズの奴を真ん中からぶった切ってUVレジンで付けたり、6mmと4mmのかなりサイズが違う奴は、レジン塗って差し込んでくっつけたりして自作した。
放熱器のアルミ管は、多分太ければ太い程いいが、曲げるのに難があるので、5~6mmになると思う。本当は5mmでやりたかったがホームセンターで在庫が切れてたので、6mmにした。
ガラス瓶に巻きつけて作成。
で、できたのがこちら。
ポンプ格納容器は、百均で買った、パッキンのある弁当箱。これの側面に半田ごてで穴を空け、ペットボトルの口付近をぶった切ったものを内側から差し込んで、半田ごてで諸々溶かして溶着している(出来が甘くて、一部水漏れあり・・・)。
緑色のキャップからは何も出ていないが、これは冷媒の水の出入口。
タンクバックとこの器具とは、米軍のMOLLE規格を中途半端に真似した帯で接続している。取り外し自由。尚、写真の状態で運用したら、この器具が膝に当たって鬱陶しかったので、今はもう少し前(タンクバックの真ん中辺)に着け直している。
受熱器(タンクバックのタブレットの背中に巡らせたシリコンチューブ)は、百均で買った薬入れをタブレットが入る様に加工したものに格納し、マップ窓に入れている。
後、これを入れるのは好みだろうが、ポンプの電源の線を途中でぶった切って、スライドのスイッチをかましてある。防水性は無いので、タンクバックに突っ込んでいる。
大体、こんな所か。
↓元ツイート
よし、通水は一応出来た。> 水遊び
— oneeven (@oneeven) May 23, 2019
異径継手の接着は最終的にレジンで固めた。
水勢がゆるゆるだが、ポンプが非力だから仕方無いっつーか継手接続の緩さ考えたら逆に丁度いい。一応パイプ加工も成功。
色々残件あるが、問題は床(トコ)。一応手は考えてるが、ちゃんと密着するかどうか・・・。
って事で、
— oneeven (@oneeven) May 25, 2019
水遊び
こと、タブレット冷却器 for タンクバック(バイクの)
作成。
水槽用ポンプにシリコンチューブ。
どうせ駄目だろと思ってたが、このクソ暑い今日走って熱ダレ無かった!
自分でも吃驚。 pic.twitter.com/zBXCj7PykZ
水遊び
— oneeven (@oneeven) May 25, 2019
一応、材料は非県庁所在地な地方のホームセンターと百均で買えるもののみ。
※品揃えがいい店で買ったが。
異径継手が売ってなかったんで繋げて自作。
ポンプの吸水口が広くて困ったが、逆転発想で水に浸ける事にした。
各種加工と、ホルダをタンクバックに留める似非MOLLEが大変だった。